福祉のしごと【児童養護施設】ガイダンス
1月29日(日)、AER6階の中小企業活性化センター・セミナールームにて、福祉のしごと【児童養護施設】ガイダンスを開催いたしました。宮城県福祉人材センターと宮城県児童養護施設協議会の共催でした。




当日は18名の学生の皆さんが来てくれました。専門学校や短大の1年生、大学3年生の皆さんです。
最初に5施設からの施設紹介を行い、後半は懇談会。学生さんの質問に応えたり、さらに詳しく説明したり、児童養護施設職員の仕事内容や子どもの様子などを分かっていただくためのひとときでした。
私も会場で各グループのお話に耳を傾けていたのですが、なにせ時間は限られていて何をどこまで伝えられたのか(どう理解してもらえたのか)は、学生さん達の満足度が気になりもしています。
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そこで一つ、こういった書籍もあることをご紹介しましょう。

「児童養護施設という私のおうち」
~知ることからはじめる子どものためのフェアスタート~
田中れいか《著》 旬報社
これは、施設で暮らしていた当事者(著者)が、児童養護施設やそこで暮らす子どものことをもっと世の中の人々に知ってもらうことを目的に実体験を教えてくれている本なのです。施設職員がいくら詳細に説明したとて、暮らしている子どもの思いまで知るのに十分ではありません。そこはこのような方々の直接の声を聞く(知る)ことが学生さん達の理解をより助け、施設イメージがくっきり見えてくるのではないかと思います。内容は施設のことだけでなく、自分の内面、家族のこと、関わる人(社会)のことなどが田中さんの目でオープンに語られています。
我々施設職員がこういった生の声を受け止めていくことは重要です。それは子どもの視点をいつも意識していなければならないからです。
学生さん達には、ぜひ一読を勧めます。
社会的養護関係への就職とは関係なく、世代の近い若者の一人としての人生や価値観を学べる素晴らしい機会となると思いますよ。