5月の「祈り」と「きらめき」
職員会議冒頭の祈りから
『神様,小百合園の桜も散り,新緑の映える季節となりました。新年度も一か月が過ぎて子ども,大人共に新しい環境に慣れ始めてきた頃と思います。慣れからくる気の緩みにより,大きなケガや病気に繋がらないよう小百合園の強みであるチームワークを大切に,日々実りある生活を笑顔で送っていければと思います。また,これから運動会や修学旅行,野外活動等,子どもたちも学校行事が増えてきます。コロナウィルスに気をつけながらも各々が良い経験を通して成長していけるよう神様,お導きください。』
(5/11,Y児童指導員)
学校から帰園して里親支援員が生けていた花を見つけた小学生Sさん。
ジャーマンアイリスの豪華さ,全体のバランスなどにうっとりした顔,言葉を出せない沈黙。その後の一言は「器まできれい‥‥」でした。
生け花と向き合った瞬間のわずか1,2分間。Sさんの心に「感動」の一言では言い得ない何かが生まれました。それを事務所から園長は見逃しませんでしたよ。Sさん以外にも中学生など,花を前に足を止めて見入る子が数人,職員もいます。
このSさん,別の日には「ここに赤い花もあったらいいのに‥‥」とまで言い出しました。しめた!完全にSさんは「生け花」という表現方法を感性のキャンバスにすることができたようです。
子どもは本物の美しさに出会うことでとても良い刺激を受けます。それを情操教育とも言うのでしょうか。人とのかかわりとはまた違う方向から心の内面の何かを呼び醒ますものがあります。また,子どもにとってその「本物」とは必ずしも芸術系である決まりはなく(「美しさ」以外という意味において),誰かのしっかりした深い思いの発露であることもまた重要です。例えばおいしい手料理や心のこもった修繕とか,衣食住を満たす営為とそれが続く日々は人の心を癒し,温め,力づけるものです。
職員が整えていく生活環境のなかで子どもが反応するという一場面であって,我々大人たちがいかに子どもを刺激できるか,意図的に仕掛けていくことが大事だという一例でもあります。さあ,職員一人ひとりが自分(個性)を存分に発揮していかなければいけません。子どもの創造力,吸収力に負けないように自分を磨き,生活を楽しもうではありませんか!
また,子どもの笑顔や成長以外にも5月の今に美しいものは身の周りに沢山あります。以下は完全に園長の嗜好ですけれども(笑)。
まだまだありますが,今回の紹介はこの辺といたしましょう。